とみおか心療クリニック 院長ブログ

旧称・とみおか心療クリニック(仮称) 開院準備ブログ

新型コロナウイルス(covid19)感染症「5類感染症」に移行後もマスク着用は従来通りで

 新型コロナウイルス(covid19)感染症感染症法上の位置付けが、今年5月8日より、「新型インフルエンザ等感染症(2類相当)から「5類感染症」に移行されました。同時に、マスク着用についても、個人の判断で、と緩和されました。

 が、当院来院時のマスク着用と手指消毒のほうは、従来通りでよろしくお願いいたします。感染拡大防止対策も当面継続いたしますが、内容については、必要性の乏しいものは段階的に見直ししてゆく方針です。例えば、受付と診察室のアクリルパーティションは撤去いたしました(むしろ過剰に設置すると換気を妨げて逆効果だとの報告もあるようです)。

 来院される皆様へのお願いは、2020年10月に作成したものを改訂し、以下のとおりにいたしました。

■感染拡大防止対策に関してのお願い
①来院の際は、マスクを必ず着用してください(受診日当日マスクを忘れてしまった方は、受付までお申し出ください)。
②高熱(38.5℃以上)、強い咳、などの症状のある方は、直接来院せずに電話連絡(0274-67-7830)いただくようお願いいたします。
③建物に入られる方は全員、クリニック玄関入ってすぐの非接触型体温計にて検温と手指消毒を必ずお願いいたします。

2023年新年の抱負

あけましておめでとうございます。

 早いもので、今年、2023年の5月、当院開院からちょうど5年になります。その間、様々な試行錯誤もありましたが、今後の当院の方針につき、以下のようなことを考えてみました。

1.患者さんに、ご自分の状態を「正しく理解していただく」ことを大前提とし、客観的なエビデンス(≒医学的根拠)に基づき科学的・合理的な治療を行う。

 特に心療内科・精神科の疾患は、患者さん自身に「正しく理解していただくこと」が何より重要と考えています。逆に言うと、それができれば、問題の大部分は解決したと言っても過言でない気さえします。

 例えば、台風や低気圧が接近する季節になると、様々な体調不良を実感する患者さんは多いかと思います。これは、太古の昔の人類、もっと言うと野生動物時代から受け継いだ本能に起因するものです(天気予報などない時代、台風の接近などを体調で実感し無理に外出せず引っ込んで待機し、危険を避けるため)。同じ症状にしても、原因わからずやみくもに恐れおののくのと、ある程度理屈を知っているのとでは、心構えが違うかと思います。

 それと、あまり他の病院のやり方を悪く言いたくはないですが、医学的にみて不適切と思われる薬剤の処方を長期に受けている患者さんも、多くみてきました。依存性のある薬剤を大量に出されている(しかも患者さん本人がその薬を非常に好んでいる)場合などが特に厄介です。不適切だからといって急に総入れ替えをするわけにいかないので、やむを得ず継続しつつ少しづつ調整してゆくしかありません。

 医学の分野のなかでも心療内科・精神科領域は、検査データなど客観的な情報よりも、医師個人の経験則に基づく主観に頼る部分も大きいです。また患者さんのほうも、今受けている治療が適切かどうかの判断も難しいかと思います。例えば、依存性のある薬剤を大量に処方され一時的にいい気分になっているだけなのを「改善している」と誤解し、その薬剤を大量に処方する医師を「いい先生」などと誤解する、などが典型的なケースです。

 医師や医療従事者ではない患者さんに、100%の理解をしていただくのは難しいかと思いますが、出来るだけ理解していただくよう、努めてゆきたいと思います。

2.院内のIT化をすすめ、労働生産性を高め、効率のいい運営を行うよう努めてゆく。

 ご存じの通り、まだコロナ禍も続き、長引く不況、少子高齢化、あり得ないほどの円安、物価高、等、昨今の日本社会は暗いニュースばかりです。バブル崩壊以後の日本社会の凋落ぶりに歯止めがかかっていない気がします。

 政治にはあまり関与したくなかったのですが、多くの患者さんを診察するにつれ、患者さんが病んでしまう原因の大きな部分を占めるのが、この、日本社会の凋落ぶりかと思わざるを得ないです。

↑は、OECDのデータですが、加盟国中、日本以外の他の国は平均賃金が右肩上がりに上昇しているにもかかわらず、平均賃金が横ばいなのは日本だけです(そして昨年、韓国に追い越されたそうです)。

 このように、日本で賃金が上がらない原因の一つとして挙げれているのが、労働生産性の低さです(同じ労働成果を上げるのに他国が1人で済むところを1.5人から2人必要)。そしてその原因はIT化の立ち遅れと言われています。

 当院でも、患者さんから「傷病手当金意見書」などの書類作成を依頼され作ることが多いのですが、そのときに気づいたことがあります。

 「傷病手当金意見書」は、現在、大抵の企業さんはPDFファイルでパソコン作成可能な書式を採用されているところが多く、本当に助かっています。が、一部ですが、いまだに手書きの書類を要求されることも多いです。この場合、当方(院長)非常に悪筆のため、現在は、別の紙にパソコンで作成した文書を、事務スタッフに代筆してもらって指定の用紙に手書きしてもらっています。

 が、パソコンで作成したものをそのまま提出できればどんなに手間が省けるか、わざわざ手書きに直して提出するなどという馬鹿馬鹿しいことを何でしなければいけないのか、理不尽に思うこともあります。このような非効率的なことがいまだにまかり通っているので、日本は労働生産性が低いのだと思います。

 そしてこれは偏見かもしれませんが、(患者さんからの話からの想像するに)パワハラサービス残業といった労働上の問題が多い会社ほど、手書き書類が多い気がします。おそらく、会社内の様々なシステムが、昭和チックというか旧態然としているせいではないかと思います。

 当院では、このようなくだらない慣習や旧態然としたやり方・考え方を徹底的に排除し、合理的・能率的なクリニック運営をするよう努めてゆきたいと思います。そしてそれは、未来の日本社会全体の改善に向けたひとつの見本になれればいいなあ、などと夢想しています(笑)。とはいえ、まだまだ未完成な部分も多く、まだまだ不十分かと思いますが、どうか暖かく見守っていただければ幸いです。

 

心療内科・精神科の「おとな専門」「こども専門」について―当院は「おとな専門」です。

 当院は現在(2022年9月)、「おとな専門」の心療内科・精神科として運営しております。なので、初診希望される方で20歳未満の方は、近隣の、児童思春期専門の医療機関を紹介させていただいております(ただし2022年8月より以前~当院に通院継続中の方は、そのまま継続して対応させていただきます)。

 また自分(院長)の知っている限り、大抵の心療内科・精神科のクリニックは、「おとな専門」「こども専門」に分かれており、両方に対応できるクリニックというのはほとんどない気がします。その理由について考えてみようと思います。

 例えば患者さんが「元気が出ない」「やる気が出ない」という訴えをしたとします。「おとな」の方であれば、通常の診察で原因と対処法がわかる場合がほとんどです。しかし「こども」、特に中学生以下の子の場合、通常の診察では全く手掛かりがつかめず、後々になって「実は学校で友達との間で…」「4月~担任の先生が変わったら、やたら細かいことにうるさくて厳しい先生で、怒られることが急に多くなって…」等々、後で原因が判明することもしばしばあり、そしてその対処についても、診察室内で完結せず、学校との連携、などが重要になってきます。そしてそのような対応をするためには、医師一人では到底不可能であり、児童思春期専門の心理スタッフ(公認心理師精神保健福祉士、等)が不可欠になってきます

 なので、「こども専門」の心療内科・精神科クリニックを運営するには、そのような、児童思春期専門の心理スタッフが勤務しているのが一般的かと思われます。 

 では、そのようなスタッフを雇用したうえで、「おとな」「こども」両方のクリニックを運営しようとすると、今度は別の問題が生じます。というのは、普段は一般的な「おとな」の診療を行い、時々「こども」が受診する、というスタイルで診療をしていると、せっかく雇った児童思春期専門のスタッフがいても、必ず出番があるわけではないので、待機時間が生じて手持無沙汰になってしまいます。また経営的にも成り立ちません。

 なので、児童思春期専門の心理スタッフを雇うならば、いっそ「こども専門」として運営してそれに特化して診療を行うほうが、経営的にも効率がよくなります

 以上のような理由で、大抵の心療内科・精神科クリニックは、「おとな専門」「こども専門」に分かれているのかと思います。まれに両方対応できるクリニックもなくはないですが、医師が複数いるなど大規模な所ばかりの気がします。そして当院は、「おとな専門」として運営することにいたしました。何卒ご理解・ご協力のほど、お願いできれば幸いです。

キャッシュレス決済開始から1年経過

 2021年4月のキャッシュレス決済から、1年経過しました。以前の記事でお知らせしましたように、日本国内でのキャッシュレス決済の普及率は諸外国に比べ大幅に遅れていること、そしてそれが大きな社会的損失になっているということが、現在問題になっています。

  最近、諸事情により、釣銭の両替は基本的に院長自ら銀行等に行って行わざるを得ない状況であり、大きな負担になっています(愚痴ですみません)。追い打ちをかけるように、各銀行の両替手数料は軒並み値上げが相次いでいます。診療しながら、「500円玉が足りません」などとスタッフから言われ、ヒヤヒヤすることもしばしばであり、この労力を何か別のことに振り分けたらどんなに素晴らしいことか、などと思ってしまいます。

  自分(院長)は手先が不器用なこともありますが、買い物で現金払いだと小銭を用意するのに手間取って時間がかかってしまいますので、レジが混雑していると気を使います。なので、基本的にキャッシュレス決済を使っています。クレジットカード払いでも最近は「タッチ決済」ができるようになり、これだとタッチ一発でできるので、非常に楽です。なんでこんな便利なものを使う人が少ないのか本当に不思議です。

 幸いなことに、当院では、自己負担分金額のうち、キャッシュレス決済の割合は、金額で言うと約30%となっています(2021年4月現在)。これは、日本国内全体の約20%より大幅に上回っており、院長の考え方にご理解・ご賛同いただいている方が多くいらっしゃるためかと思います。

 中国・韓国並みの90%以上にはまだまだ程遠いですが、今後もこの比率が徐々に増え、日本をリードするような(?)クリニックにすることができればと思います。

院長の時給は500円???

医師、特に開業医は、リッチだと一般的に思われていますが、本当でしょうか?

そこで、私(院長)自身の収入を、時給に換算してみようかと思います。

例として、開院2年目である2019年の1年間の収入について、分析してみたいと思います。

2019年、クリニックの収入(自己負担+保険収入)は、年間総額、約5000万円でした。

それに対して、必要経費(スタッフの人件費、注射や備品の購入費、採血検査代、設備経費、光熱費、等)の合計は、約4200万円でした。

よって、クリニックの営業利益は、

約5000万円ー約4200万円=約800万円

となります。

年収800万円?なら悪くないと思う方もいるかも知れませんが、ここからさらに、

「銀行への返済」を支払わなければなりません。

これが当院の場合、年間約600万円あります。

なので、

実質的な私(院長)の年収は 約800万円ー約600万円=約200万円

になります。

労働時間ですが、

1日の診療時間は、9:00-12:00、15:00ー18:00で1日6時間ですが、

その他の時間は、昼食約30分、夕食約30分を除き、夜0時まで、診察以外の諸々の業務をこなしています。患者さんにお渡しする書類作成を筆頭に、行政機関に提出する書類関係(毎年、県の複数の部署から同じような内容のアンケート調査が別々に送付されそれぞれ回答を要求され、理解に苦しみます)、各種業者との手続き書類作成、お金の振込、クリニック建物の維持管理、などなど、仕事が終わりません。

そのため、診療日の労働時間は1日14時間 になります。

休診日でも、他の病院でのアルバイトの後19:00ー0:00の間くらいに上記雑用をしていますので、5時間はクリニックのために働いています。

なので、週の労働時間は、

14時間×5+5時間×2=80時間

になります。1年=365日=約52週、お盆と年末年始を除いて50週とすると、

私(院長)の年間労働時間は 80時間×50週=4000時間

ちなみにですが、月の残業時間とすると、(80時間ー40時間)×4=160時間

となり、残業時間は『過労死ライン』とされる月80時間の2倍になります

 

以上から、

私(院長の)時給は、200万円÷4000時間=500円

となります。

開院当初は赤字のクリニックも多いとききますので、赤字でない分だけでもましなのかもしれません。

が、過労死ラインの2倍の残業までして、時給500円とは、なんとも悲しくなります。

生活のためには、他の病院でのアルバイトをしないと、とてもではありませんがやっていけません。

「ちっとも儲からない、一体何のための仕事か」と家族から皮肉を言われることもあります。

 

一番負担と感じるのは、やはり、年間約600万円になる銀行への返済でしょうか。ちなみに、当院開院の数年前に開業された、とあるクリニックの院長先生のブログを拝見したところ「親族から2000万円の借金をしており、親族なのですぐ返さなくてもいいので…云々」とあり、非常に羨ましかったことを思い出します。

 

なので、開院間もなくから儲かっているというクリニックは、元々ご家庭が裕福で、銀行などから借金しなくてもよい先生が開院されたクリニックでの話で、私のような貧乏人出身の者には無縁の話かと思われます

 

以上のように過酷な毎日ではありますが、幸い、患者さんの診療という仕事自体は本当に好きで、毎日楽しくやっております。皆様の温かい応援が本当に励みになりますので、今度とも、何卒よろしくお願いいたします。

 

当院院長 「精神保健指定医講習会」に参加しました。

本日、私(院長)は、「精神保健指定医講習会」に参加しました。場所が東京で、正直不安でしたが、感染対策を厳重に行ったうえで参加いたしました。

精神保健指定医」の資格を維持するのに、5年に1回、国の指定する講習を受ける必要があります。クリニックの仕事をする上では直接必要のない資格ではありますが、現在でも諸事情で精神科病院の非常勤勤務も継続しておりますので、この資格を継続する必要があります。

コロナ禍以来、久々の東京でしたが、全く寄り道などせず真っすぐ群馬に戻りました。

当院院長・スタッフ 本日新型コロナワクチン打ちました(3回目)。

本日(1月12日)、新型コロナワクチン「コミナティ」3回目を打ちました。

自分(院長)が打ったあとの経過は、以下の通りです。

 

12:30頃 筋肉注射 直後~しばらく全く何も症状なし。

16:00頃 打った場所がわずかに腫脹。動かすと、少し痛みあり。

20:00頃 クリニック内で重い荷物を持ち上げたところ、注射を打った部位に痛みあり。

    「あ、今日ワクチン打ったんだっけ」と思い出す。    

翌日(1月13日)

 8:00頃 腕を動かしたときのみ、少し痛みあり。

     ※1回目・2回目の時より、痛みが弱い気がします。

     ※現時点まで、全身症状は、ありません。 

翌々日(1月14日)

12:30頃(48時間経過後)痛みほぼなし。

 

3回目は、自分の場合、1回目、2回目よりも痛みは少なかったです。3回目も全身症状は全くありませんでした。

スタッフも、ほぼ同様な感じでした。

以上、ご参考になれば幸いです。